第123章

今日は会社へ行く必要がなかったので、時間はたっぷりあった。さっと顔を洗う――スキンケアの手順なんて要らない――それだけ済ませると、前もって予約しておいた美容サロンへまっすぐ向かった。

「ブレイク様、いらっしゃいませ!」ここではダイヤモンド会員だ。スタッフのテンションが高いのも当然だった。

「お久しぶりですね」担当がにこやかに世間話を振ってくる。

「最近仕事が立て込んでて。肌の手入れもサボりっぱなし」私も笑って返した。

そのときふと顔を上げると、見覚えのある姿が目に入った。アジュール。

「ねえ、あの子。新人?」私はアジュールを見つめたまま、隣の担当に尋ねた。

「こちらでアルバイトをし...

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